こんにちは。UNAです!
お子さんの習い事に関しては、お悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
例えば…
・楽しく学んでほしいのに、なかなか自ら進んで習い事に向き合うことができないとか。
・お子さんがサッカーを習いたいと言ったから習わせたのに練習もせずゲームをしているとか。
何を隠そう私もそんな悩みを持つ親の一人なんです。
特にゲームに興味を持つお子さんは勿論、メディアに惹きつけられるお子さんには「プログラミング」だったら興味を持つかもしれないと思い調べてみることにしました。
2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修化となります。
では、なぜ必修化になるのでしょうか。
その辺りも紐解いていきたいと思います。
プログラミングとは
コンピューターを思い通りに動かすためにコンピューター専用の用語(プログラミング言語)を使って指示することです。
つまりコンピューターを操ることができる能力なんですね。
具体的には、コンピューターを動かすために「プログラムを作る」作業を行うのです。
どんな知識が身につくのか
みなさんもよくご存知のTwitter・Instagram・Facebook・LINEなどもプログラミングによって作られたものです。
プログラミングができるようになれば自分で考えたものをアプリとして開発することができます。
アプリ開発の場合、開発したいアプリの種類によって学ぶべき言語は変わりますので、目的に合わせたを言語を学ぶのがおすすめです。
例えば…
- Webアプリケーションの場合は「Ruby」
- iPhoneアプリの場合は「Swift」
なぜ学ぶのか
約60年前までは洗濯も掃除も手作業で行っていましたよね?
それが、洗濯機や掃除機が開発され実用化されたことで、その仕事は機械に奪われたと言ってもいいでしょう。
それによって余った時間を新しい技術や知恵の創造に使い更に便利に進化しています。
こうして人類は発展してきたのですが、このような開発が進むにつれてロボットが職場にも溢れ、仕事を奪われた人間が失業者になっていくと予測できるわけです。
英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が2014年に発表した論文で、オズボーン氏は
「人類にとってこれは歓迎すべきことだ」
と主張しています。
その理由は、芸術などのクリエイティブな分野は、ロボットやコンピューターは苦手とする作業のひとつだからなんです。
そうなれば、できる仕事はロボットやコンピューターに任せて、人間はより高次元でクリエイティブなことに集中できるようになるのです。
日本でのロボット市場は直近では9000億円ほどですが、
2020年には約3兆円 → 2035年には10兆円程
にまで達するといわれています。超がつくほどの急激な成長ですね~
そこで経済産業省が発表した
「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果について」
というレポートによると、
2030年にはIT人材(IT企業及びユーザー企業情報システム部門に所属する人材)が78.9万人も不足するという予測が出ています。
そう、急成長するIT市場に対し、人材育成が追いついていないんです。
確かにここまで急激に成長すれば追いつかないのはわかりますよね。
マイケル・A・オズボーン准教授が発表した「雇用の未来」という論文では
「ロボットやAIが、私たちの仕事の約半分を代替するようになる」
と指摘しています。
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- レジ係
- レストランの案内係
- 電話のオペレーター
- スポーツの審判
- 簿記、会計、監査の事務員
- 娯楽施設の案内係、チケットもぎり係
※これらはマイケル・A・オズボーン准教授が発表した「雇用の未来」という論文論文のなかで挙げられたものの一部です。
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「娯楽施設の案内係、チケットもぎり係」は、実際すでに映画館ではチケット自動発券機がありますし、施設の入り口でペッパー君が誘導してくれる場所もありますもんね。
海外での教育
海外でも低年齢の時期からプログラミング教育が始まっています。
どのような取り組みがされているのか見てみましょう。
アメリカ
IT先進国であるアメリカではエンジニア不足のため、国全体で最も盛んにプログラミング教育が行われています。
2014年に公立の「中学・高校」の20校でソフトウェア・エンジニアリングの授業の試験プログラムが始まり、今では「知識経済でニューヨークが優位に立つための包括的な戦略の一部」と断言しています。
また、米国のすべての学校にプログラミングの授業を導入するという活動を行っているNPO団体が存在し、ビル・ゲイツ氏やマーク・ザッカーバーク氏など、多くの著名人に指示されています。
イギリス
5歳~16歳までの全児童に義務化され、
- 「プログラミングの仕方」
- 「プログラムの作り方」
- 「コンピュータの動作原理の理解」
といったプログラミングを学ぶカリキュラムが組まれています。
イスラエル
プログラミング教育に力を入れており、「軍事関連」「ベンチャービジネス」などに様々な分野でスキルが向上し、
- 「企業」
- 「大学」
- 「研究機関」
などで大きな利益を上げています。
小さな国にも関わらずコンピュータ分野で非常に強力な国となっており、「NASDAQ」への上場数は米国に次いで第2位です。
最低でも3年間で「90時間」、高度なコースでは「270時間」「450時間」に設定されていて、日本で例えた数学や国語の学習時間に匹敵しています。
それだけプログラミングは重要視されているのです。
また、世界中の企業がイスラエルの技術を求め競い合って買収し、
- 「セキュリティ」
- 「軍事分野」
- 「CG」
- 「ネットビジネス」
など多くの分野で活躍しています。
韓国
- 2014年に国家経済成長のため「ソフトウェア中心社会を作る」と発表
- 2015年から中学校の義務教育化を決定
- 2017年から小学校の義務教育化を決定
韓国政府は、子供たちがソフトウェアを理解して扱える能力を養うことで、全産業で既存産業とソフトウェアを融合した新しいビジネスが生まれることを期待しています。
その他の国
その他、プログラミングが教育が取り入れられている国として、
- オーストラリアで8歳~13歳でコンピュータサイエンスを学ぶ新カリキュラムが導入
- ニュージーランドは高校でコンピュータサイエンスを学ぶ新カリキュラムが導入
- フィンランドでは7歳~16歳のプログラミング教育が必修化
- シンガポールは、必修化はされていませんが、いくつかの中学校で採用されており、高校では選択科目として導入
まとめ
プログラミング教育において、プログラミング言語は日々進化しているため、学びたい言語があとから出てくることも大いにあるはずです。学び直すには経済的にも時間的にも困難で諦めざるを得ない場合も出てくることを想定しなければならない世界でもあるのだと思います。
それ自体を理解することもできないまま、子ども達がその問題に直面することになった時にどうすればいいかということまで考えていく必要があると感じます。
そして、プログラミングを学ぶことと、それを仕事としていけるかどうかということもハードルになる場合もあることも想定して動かなくてはならないとも思います。
現在、日本はまだプログラミングの教育が必須化にはなっていませんので、すでにこの教育が始まっている諸外国との差は6~7年ほどでしょう。
プログラミング教育に限らず、これからの子ども達が諸外国に遅れることなく学ぶことができる環境をつくってあげたいと思うばかりです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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